生死の判断で利用される「心拍数」ですが、実際には心臓が動かなくても生きられるそうです。
ポンプを使わない「人工心臓タービン」
「テキサス心臓研究所(Texas Heart Institute)」は、心臓にタービンを埋めこんで血液を循環させる「心室補助装置」を開発しました。
ペアで使用するタービンタイプの人工心臓
特長:心拍数が消える?
従来のポンプ式の人工心臓とくらべ、振動が減ったため損耗が減り、稼働率が向上しました。
そして最大の特長は、心臓の鼓動が聞こえなくなることです。
鼓動がないと聞くとゾッとしますが、実はそれほど重要ではありません。
鼓動がなくて大丈夫?
心臓は、「収縮と膨張」をくりかえすことで心臓自身に必要なエネルギーを取りこみます。
一方、心臓以外の臓器では血流の拍動は必要ありません。
つまり、心臓を取り替える場合には、鼓動という運動は不要になります。
治験:延命成功!
実際に、この人工心臓をつけた人は、1ヶ月以上生存し、その後持病により亡くなったそうです。担当した医師の話では、人工心臓自体は問題なく機能していたそうです。
余命12時間だったクレイグ・ルイス(Craig Lewis)氏は1ヶ月延命した
課題:なじみ深い心音
今後の課題は、心臓のリズム音が消えることへの不安を人々から取り除くことだそうです。
Creepy: heart turbine keeps you alive without a pulse
引用元:DVICE
凄い技術だけど、手首で脈拍とったり、腕で血圧はかってゼロだったりすると不安になるよね。心拍数は熱が出たときとか体調を知るための指標だから、やっぱり残しておきたいかな。