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医療ドラマでよく見かける血管縫合。あんなに細い血管を糸で縫ってるなんて信じられないですよね。とは言っても限界はあって、細すぎると無理なんだそうです。

 

今回は、見えない糸をつかって超極細の血管をくっつけることができた画期的な医療技術について紹介してみます。

 

糸をつかわずにくっつける術式

スタンフォード大学」は、”針や糸を使わずに血管を縫合”する技術「Sutureless Method」を開発しました。

 

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今まで縫合できなかった”直径0.2ミリメートルの繊細な血管をくっつける”ことに成功しました。

 

また、動物実験にて、”縫合にかかる時間を5分の1”に短縮でき、副作用による炎症も起きにくかったそうです。

特長

ポロキサマー(poloxamer)」と呼ばれる、”微生物によって分解”される生分解性という性質を持った化合物が使われました。

 

研究チームはポロキサマーに改良を加え、

体温以上に”温めると弾力のある固まり”になって、”冷やすと分解する”ようにしました。

 

手法

くっつける血管それぞれの端にポロキサマーを詰め込みます。

温めて血管を膨らませて、内側からカタチを整えていきます。

接着しやすい状態にできたら、両端を医療用接着剤でくっつけます。

接着できたら、血管を冷やして中のポロキサマーを分解して、血流で流します。

 

Researchers invent sutureless method for joining blood vessels

引用元:Stanford University School of Medicine

 

ポロキサマーは医療現場で既に利用されているそうなので、実際に使われるようになるまで時間はかからなさそうですね。