20110710_orca_1

 

海の音って聞くと、普通なら砂浜の波の音を想像しますよね。

でも、世の中には、海のなかの音に耳を澄ましている人たちがいます。

 

海中の音にはいろんな情報が含まれていて、

海底の地形や、クジラの数、海底油田のオイル漏れ箇所がわかったりします。

 

今回紹介するのは、深い海中でも壊れずに使えるスゴいマイクの紹介!

 

シャチの耳をモデルにした超高性能マイク「Orca ears」

スタンフォード大学の研究グループは、シャチの耳の構造をモデルにした高感度水中マイク「Orca ears(シャチの耳)」を開発しました。

 

20110710_orca_2

Orca ears(シャチの耳)を開発した「Onur Kilic」氏

特長:なにがスゴいの?

20110710_orca_3

シャチの耳を参考にして作製した小型水中マイク

 

全方向の音をキャッチ!

海中の音を360度”全方位”から集めることができます。

 

低音から高音までバッチリ!

感度が高く、”図書館のささやき声”から”爆薬1トン分の爆発音”を拾えます。

周波数帯域も広く、”約17オクターブ相当”の音を拾えるそうです。

 

今までのマイクの弱点は?

従来の水中マイク”ハイドロフォン”は、水深が深い場所では水圧に負けて使えませんでした。

また、限られた周波数の音しか検出できませんでした。

 

仕組み:どうやって実現したの?

水圧がヤバい!

地上はどこでも大体1気圧なので、マイクにかかる圧力を考えなくても作れます。

しかし、水中では”10m潜るごとに1気圧”ずつ圧力が高くなっていきます。

 

マリアナ海溝のもっとも深い部分で11000メートルなので、

圧力は”地上の1100倍”かかる計算になります。

 

そのため、海中でつかうためには、この強力な水圧に耐える必要があります。

 

マイクのなかに水!?

マイクのなかの”センサーを水で満たした”ことで、内側と外側の水圧が一定になり

どんなに深く潜ってもセンサーに余計な力が加わらなくなったそうです。

 

センサーは、”サランラップを25倍薄く”した厚さのシリコンチップから作製しています。

表面には、水が内側と外側を行き来できるように、小さな穴が空いています。

 

‘Orca ears’ inspire Stanford researchers to develop ultrasensitive undersea microphone

引用元:STANFORD UNIVERSITY – News

 

人類にとって深海は未知の領域でもあるし、

こういった発明をつかってドンドン開拓していってほしいなー。