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東電の原子力発電所から流出した汚染水の「放射性物質を除去」する素材として検討している「人工ゼオライト」が万能で凄いよ、っていうおはなし。

 

稲のもみ殻で大気&海洋汚染を防止

愛媛大学農学部」は、大気汚染物質である「SOx(硫黄酸化物)」、「NOx(窒素酸化物)」を吸着する「人工ゼオライト」を、ゴミとして捨てられていた「イネのもみ殻」から作ることに成功しました。

 

ゼオライト(沸石)ってなに?

ゼオライトは、「火山灰が固まってできた岩石」であり、無味無臭で、食品添加物にも使用される人畜無害な鉱物です。

 

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熱すると無数の穴が空く」という性質を活かして、空気や水の浄化装置など、さまざまな用途で用いられています。

 

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ゼオライトという単語は耳にしませんが、意外と身近なところで使われています。

  • 家畜・ペットの飼料やにおい消し(トイレ用品)
  • 農作物(野菜・花・果物)やゴルフ場の土壌改良
  • 住宅用資材(湿度調整、シックハウス対策など)
  • 水質浄化(飲み水、お風呂、水槽など)
  • 大気汚染防止(自動車の排気ガス浄化)

 

今回の成果なにがすごいの?

これまでの問題点:もみ殻は燃えにくい

ゼオライトを取り出すためには、もみ殻を燃やす必要があるのですが、もみ殻は燃えにくいため今まで利用されてきませんでした。

 

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これまでの方法では最後まで燃焼しきれなかった

 

問題の解決方法:風通しを良くして効率よく燃焼

もみ殻の上に木材を燃やした灰を置くことで、もみ殻から出る煙を吸着・除去し、低温でも最後までしっかりと燃えるようにしました。

 

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燃えてできた灰からゼオライトZSM-11(純度80%)が作れた!

 

結果、いままで量産できなかった高純度のゼオライト「ZSM-11」を作ることができ、大量生産への目処をつけることができました。

 

特長:非常に安い材料費(もみ殻)

日本では年間約180万トンのもみ殻が出ますが、6割は産業廃棄物として処分されています。

 

今後の予定

大気汚染が深刻な中国の呼び掛けに応えて生産プラントを新設し、もみ殻の焼却からゼオライトの生産まで一貫して行う実証実験を年内にも実施する予定です。

 

籾殻由来の低コスト高純度シリカ・ゼオライト原料の生産

引用元:愛媛大学 農学部 技術室 技術長 尾上 清利

 

こういった話は、きっと一般の人からは見向きもされないネタだと思う。どんな情報でも収集できそうなインターネットだけど、みんなが興味を持たない情報は置いてないんだと実感。だれかが拾ってスポットを当てないとっていう自己満足な使命感から書いてみた。

 

今回の実証実験も日本ではなく中国で行われるあたりが、日本の行政の環境への意識の低さが伝わってくる。きっと、行政とおなじ体質をもつ東電も無関心なんだろうなぁ。