現在、物資を輸送するための災害救助用の航空機はほとんど存在しません。
その理由の多くが、ガレキなどの障害物で着陸できないといった制限によるものなのですが、そういった場所でも、しっかりと物資を送り届けることができる多目的な乗り物を紹介します。
HYBRID AIR VEHICLES(HAV)
イギリスの「HYBRID AIR VEHICLES:HAV(ハイブリッド・エア・ビークルズ)」は、いろんな用途に使える軽量飛行物体の開発に取り組んでいます。
もともと、調査、監視活動用に着想した機体なのですが、様々な用途に使えると分かり、各方面から注目を集め始めています。
なにが出来るの?
車両や大型クレーンの運搬、農業や海洋調査、通信インフラの中継局、災害支援などに使用することができます。
他にも、旅客や貨物輸送、空中広告といった一般的な用途としても利用できます。
どんな飛行物体?
ヘリウムガスを使った飛行船や、翼の形状から揚力を生み出す飛行機、排気の方向を変えて推進できるホバークラフト、それぞれの特徴を融合させて出来上がりました。
なにが凄いの?
狭くて整備されていない場所での離着陸が可能です。また、遠隔操作による無人飛行が可能なため、災害時の救援能力に優れています。
海抜6000mまで上昇でき、21日間連続運航し、3000kmの距離を移動することができます。
お金は掛からないの?
鉄道や船舶、航空機と比べて運用費用は安く、利便性も高いとしています。
また、小型試作機の運航に成功していて、現在は「Blue Bear(ブルー・ベア)」が開発したソフトウェアで自動運転できるように改良を進めています。
どんな種類があるの?
全部で5種類の機体が構想されています。
HAV266:貨物機。20トンまで運べます。
HAV366:貨物機。50トンまで運べます。
HAV606:貨物機。200トンまで運べます。
HAV214:調査用。5日間連続飛行できます。
HAV304:調査用。21日間連続飛行できます。
ほんとうになんでも出来ちゃう凄いヤツだなー。日本は飛行船すら1機も無くて、東京で飛んでるのもアメリカからのレンタルっていう有り様なので、なんとか購入して欲しい。もしあったら、震災で多くの人を助けることが出来ただけに悔しい。