現在、治療見込みのない矯正視力が0.3未満の弱視(Low vision:ロービジョン)の方が推定で100万人いるそうです。そういった人たちを救ってくれるかもしれない眼鏡の紹介。

 

網膜投影電子メガネ

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大阪市立大学発ベンチャーの「ウエアビジョン」は、高齢者らの衰えた視力を補うメガネタイプの視覚補助装置「網膜投影電子めがね(Ratina projection E-glasses)」を開発しました。

 

着用することによって、2m先に60型のテレビがある感覚で、目の前の映像を鮮明に見ることができます。また、拡大読書器など従来の福祉機器で見えづらかった人でも、文字がくっきり判別できるようになるそうです。

 

利用者は、角膜や水晶体の屈折、調節異常などの視力障害を持つ人、加齢や糖尿病で視力や視野が衰えた人を想定しています。

 

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ゴーグル型電子めがね(試作品)

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読書などで使用する拡大用カメラが付いているリモコン

 

特長

クッキリとした映像が見えるようになる

眉間のところに付いているカメラで撮影した映像を、網膜の感度の高い場所に直接送ることで、鮮明な像を認識することができます。

 

ピントフリーで手軽に設定できる

ピント合わせは、メガネのレンズで調節するため、肉眼の焦点調節機能が低下してしまった人でも利用できます。

 

的確に網膜へ映像を送り届ける

網膜の中心に障害がある場合は、網膜が生きている部位に投影することが出来ます。また、網膜感度が落ちてしまっていても、鮮明な映像を視覚することが出来ます。

 

視野を拡大する

焦点距離を短くすることで視野角を大きくし、十分な視野を得ることが出来ます。

 

用途

離れた物体の観察、読書、テレビ鑑賞、PCセカンドモニター等を考えていて、日常生活支援、就労、就学支援を目指しています。

 

仕組み

通常のヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)では、低視力者にはボンヤリとしたボケた映像しか見えません。

 

電子めがねは、瞳孔から焦点深度の非常に深い映像光を直接網膜に投影する技術によりマックスウエル視を実現しているため、角膜や水晶体の影響を受けずクッキリと見ることが出来ます。

 

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水晶体の働きが悪いとピントの合った像を網膜に結像できない(左)

電子めがねは水晶体の有無に関わらず常にピントの合った像を網膜に投影(右)

 

仕様

ビューア

0.44インチVGAマイクロ液晶ディスプレイの映像をマルチ・ピンホールとレンズで網膜投影

入力映像

  1. 眼鏡部UXGAカメラ
  2. 拡大読書カメラ
  3. PCモニター画面
  4. VIDEO映像

映像画角

対角42度

※2m先の60インチテレビを見るのと同等

倍率

眼鏡部カメラ0.7~7倍(近見モード:約1.4~14倍)
拡大読書カメラ8~40倍
※動画静止、スクロール可

明るさ調整

8段階

※コントラストほか画質調整モード有り

カラーモード

カラー、白黒、黒黄など8モード

電源

内蔵充電式バッテリ駆動

バッテリ持続時間約3時間

機構

  1. 単眼・両眼(両用式)
  2. ビューア眼幅・角度調整式
  3. 眼鏡部重量120グラム

 

購入方法

量産メーカーと協力して1年以内の製品化を目指しています。価格は、市町村からの助成金を受ければ購入者の自己負担が2万円ほどで済むように、20万円前後に抑える予定です。

 

視力が落ちて、ひとりで外を歩くのも大変になってしまった方にとっては待ちに待った製品だと思う。既存の矯正用具で対応できなかった人たちを救ってくれることを期待!

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