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地球上でもっとも希少な資源は、安全に確保できて安心して飲める水だと言われています。世界の8人に1人は、日常生活において水を確保出来ていません。それにより、発展途上国のおよそ8割の人たちが病気にかかっているそうです。

 

今回紹介する小さな地球の形をした製品が、もしかしたら、こうした地球の危機を救ってくれるかもしれません。

 

ソーラーボール(Solarball)

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オーストラリアの「モナシュ大学(Monash University)」の学生が、革新的な水の浄化装置Solarball」を開発しました。蒸発というシンプルな浄化手段を利用して、1日あたり3リットルの飲料水を生成します。つまり、これ一つで大人1人分の必要量をまかなうことが出来ます。

 

現在は、まだ試作品の段階ですが、大量生産を念頭に入れて素材や品質を考えて設計していて、完成度が非常に高いです。もちろん、実際に飲料水を精製することにも成功しています。

 

ソーラーボール(Solarball)の概要と機能

機能:なにができるの?

雑菌などで汚染されている飲めない水を、このボールにいれて日のあたる場所に一日置いておくと3リットル分のきれいな飲み水が出来上がります。

 

仕組み:どうやって飲料水を精製するの?

日光や地熱で温められた水は蒸発して水蒸気となり、屋根の内側で冷やされて水滴を作ります。そして、結露した水滴を内部でうまく集めてあげることで飲める水へと蒸留しています。

 

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形状:サッカーボールみたいな形の理由は?

球体にした理由は、持ち運びが簡単なことと、360度全方向から、効率よく光と熱を吸収することができるからです。小型にした理由は、すばやく効果的にカプセル内に熱を収集して格納するためです。

 

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性能:安全性や耐久性は?

安全で実用性も高く、どんな環境においても100%持続可能な製品に仕上げています。使用されている材料は安全基準に準拠されたものを使用していて、完全にリサイクルできます。また、耐久性も高く、過酷な状況下においても長期間使用することができます。

 

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どんな環境でも、もちろん電気なんてない場所で、”使える”製品を作ったのは凄いと思った。

 

材料は安全基準を満たすもので、かつ値段の安いものを選択して、構造を単純化することで加工費や維持費を抑え、すぐに修理できて誰でも使えるように簡単な技術だけで設計している。

 

でも、何よりもその技術力の高さ以上に、設計者の現地の人たちに対する熱い思いがひしひしと伝わってきました。