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NEC」と「東京大学」、「情報通信研究機構」は2011年3月8日、光と電波の中間的な性質を持つ「テラヘルツ波」を用いて、火災現場の煙を透視する実験に成功しました。

 

煙で隠れた鏡にテラヘルツ波を当てたところ、カメラで撮影することができました。今後、煙が立ち込めて視界の悪い火災現場で、人や間取りを確認できるカメラの実用化を目指すそうです。

 

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テラヘルツ波、熱赤外線、可視光それぞれのカメラで撮影したときの様子

 

特長

テラヘルツ波とは

テラヘルツ波は、光と電波の中間の波で、プラスチックや繊維、煙などを透過する性質を持っています。また、X線よりも安全性が高いとされていて、空港などで隠して持ち込んだ危険物を監視したり、半導体を検査したりするなど、さまざまな用途で研究が進められています。

研究内容

実験概要

黒煙を充満させた部屋に鏡を置いたところ、肉眼では鏡が見えず、可視光や赤外線を使ったカメラでも確認できませんでしたが、テラヘルツ波は鏡に反射して戻ってきました。そして、黒煙を透過して4m先の現場を撮影することに成功しました。

 

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実際の実験設備の様子、煙が充満している燃焼室のなかに反射板があります

 

今後の研究課題

今後は、センサーの感度を高めていくことで、煙があっても人影や壁などを撮影できるように完成度を高めていく予定だそうです。

 

火災現場におけるテラヘルツカメラの有効性を示す実証実験に成功

引用元:プレスリリース | NEC

 

センシング技術がどんどん発展してきて面白くなってきたなー。テラヘルツ波の安全性が本当にX線よりも優れているなら、いつか取って変わってしまうのかも。このカメラが身近なものになって、人間の目では見えない世界が見えてくると益々楽しくなってきそうだなー。