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コンクリートの割れ目をキレイに修復する夢の細菌「BacillaFilla

 

イギリスの「ニューカッスル大学(Newcastle University)」の学生が、コンクリートの亀裂を修復できる接着剤を分泌する細菌「BacillaFilla」を遺伝子組み換えで作り出しました。

 

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元の状態(左)、細菌で表面を覆った状態(中)、割れ目を修復している状態(右)

 

人工細菌「BacillaFilla」は、細かい割れ目の中を泳いで移動し、底に到達すると炭酸カルシウムの結晶や、強化繊維となるフィラメント状細胞、細菌性結合剤「レバンスクラーゼ」を分泌して亀裂を埋めていきます。そして、周囲のコンクリートと同じ硬さになり修復が完了します。

 

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コンクリートを修復するまでの過程(via. コンクリートを修復する細菌が開発される

この細菌は、コンクリート(の持つ固有の水素イオン指数)だけに反応して成長する特徴をもっています。また、自然の生態系に配慮して、通常の環境では生き残れないように自己破壊の遺伝子(Kill switch)も組み込まれています。

 

いま、世界中で人為的に排出される二酸化炭素のうち約5%が、コンクリートの生産によって発生しているとされていますが、今回の発明により地球温暖化防止に貢献できるとしています。

 

また、容易にコンクリート構造物の寿命を延ばすことが出来るため、今後は劣化しやすい地震の多い地域などでの建物の修復や保守作業へ応用を検討していくそうです。

 

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もともとは、iGem主催の合成生物学のコンテストに応募された制作物。

 

研究の詳細を見たけど、その完成度の高さにびっくり。実用性も高く、すぐに実用化されそう。できれば、今後はコンクリート以外のものも補修できるようになると嬉しいなー。シロアリで中がスカスカになった家の土台とかに使って、中まで浸潤して凝固してくれたら便利っ!