携帯電話の着信動作は、人間の五感に響くように設計されています。聴覚(着メロ、着うた)、視覚(LED点滅など)、触覚(バイブレーション)が今までに登場してきましたが、次は嗅覚のようです。

 

嗅覚ディスプレイ

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慶應義塾大学」の岡田謙一らの研究グループは、「Fragrance Jet II」と呼ばれる嗅覚ディスプレイ(香り発生装置)を開発しました。

嗅覚ディスプレイの特長

香りを自由に作り出して放出できる

インクジェットプリンターの技術を利用して、合成された香料を放出し、すぐに香りを発生させることができます。

香料は、香りのもと(要素臭)を指定した比率で混合できます。

 

また、香りの強さや質を時間的に変化させることもできます。

 

嗅覚ディスプレイのある世界

嗅覚の能力測定

鼻がどれだけいいか、どれだけ悪いのかを明確に数値化できるため、健康診断の一環として導入出来そうです。

 

また、年をとると感覚が衰え、嗅覚も衰えてきます。年代によって臭いがどのように変わっていくのかを確認していくことで、「あなたの鼻年齢は○歳です。」というゲームが出来そうです。

 

 

病気の診断

シックハウス症候群は、鼻が最初に影響を受けると言われているため、発症の有無や症状の進行状況の診断などに使えるそうです。

 

エンターテイメント

映像に合わせて香りを放出することで、臨場感を増す効果を狙う用途も考えられています。

コーヒーを飲んでるシーンでは、コーヒー豆の匂いを出したり。レストランの料理メニューを見ると同時に匂いを確認できたり。

 

さらに、映像シーンにマッチした香りを出すことで「寂しい」や「うれしい」といった感情を刺激するような、雰囲気を出すBGMのような使い方も想定しています。

 

今後の予定

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試作中の小型機、もう少し小さくなって欲しいなー

 

今後は、小型化を進めると同時に、より多くの香りを再現できるように改良していくようです。

 

実際に、モバイルタイプの装置も試作していて、数種類の香料であれば、携帯電話の中にも入れることができるようになるそうです。

 

そして将来は、着信相手によって匂いが変わる「着信音」ならぬ「着信香」のようなこともできると考えています。

 


 

応用範囲が非常に広い技術であり、身近な家電製品、たとえば携帯端末と融合したらどんな未来が開けるのか、想像するだけでとてもワクワクします!