地方のベンチャー企業のなかにも世界に誇れる凄い会社がたくさんあります。今回は、「2009年元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれた、岩手県の会社を紹介。

 

AF/MF切り替え不要「不思議マイクロ調整メカニズム」

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アイカムスラボ」は、「不思議マイクロ調整メカニズム」を開発し、従来のカメラでは必要だったオートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の切り替えスイッチを無くすことに成功しました。

オートフォーカスとは、モーターを使って、自動的にピント(焦点)合わせをする技術のこと。マニュアルフォーカスとは、フォーカスリングを手で回して調整する方法。

アイカムスラボ概要

非常に高い技術力を持った同社ですが、片野圭二社長が2003年に創業したベンチャー企業であるため、会社の規模はまだ小さく、専門の営業担当者もいないそうです。

「ICOMESLAB(アイカムスラボ)」は、「Iwatte COmmunication and MEchatro Systems LABoratory」の頭文字だそうです。

こうした小規模な部品メーカーは、発注元のメーカーに製品を安く買い叩かれる危険性がありますが、「他社がマネできない高い技術に裏打ちされた製品を作れば、価格競争に巻き込まれることはない」と、自社製品の性能の高さに自信を見せています。

 

「不思議マイクロ調整メカニズム」の特長

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「不思議遊星歯車」拡大図(左)と、基本構造(右)

 

不思議遊星歯車が凄い

この技術の秘密は、複数の歯車を平行に重ねる「平行軸歯車」ではなく、1つの歯車の周りを複数の歯車が噛みあいながら回る「不思議遊星歯車」を使った点にあります。

 

AF用のモーターと、MF用のマニュアルギアが1つの出力軸に連結していますが、この部分に「不思議遊星歯車」を用いたことで、両者の動力を独立して出力することが出来ています。

 

歯車は金属ではなくプラスチック化することで、切削加工が不要になり、大量生産、低価格化、小型化を実現し、さらに稼動時に油が飛散する可能性も無くなりました。

 

現在は、大手レンズメーカーにこうした駆動装置を月3000個出荷しています。

 


 

地方のベンチャー企業でも、誰にも負けない技術力を発揮することができれば、世界に向けて大きな影響力を持つことができる。この会社を知って、おおきなパワーをもらうことができた!