エコが注目されているのは、家電や自動車だけじゃありません。船(タンカー)の二酸化炭素(CO2)排出量も、なかなか馬鹿に出来ない量なのです。今回は、エコシップと呼ばれる環境負荷低減船の紹介。

 

鯨の背中を見本に設計した「ホエールバックバウ」

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ホエールバックバウを導入したエコシップ 31万ton型タンカー(完成イメージ図)

 

IHIの造船子会社「アイ・エイチ・アイ・マリン・ユナイテッド(IHIMU)」は、環境負荷低減船(エコシップ)「eFuture」シリーズのラインナップを完成させました。本シリーズは、コンテナ船、タンカー、ばら積み船の合計3船種から構成されています。

 

「eFuture」の特長

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5万6千ton型ばら積み船(完成イメージ図)

 

地球に優しい&省エネルギー

従来と比べて、温室効果ガス(GHG)の排出量を30%削減できるのが大きな特長になっています。また、燃費も同様に30%削減可能になります。

 

クジラの形状

外観も特徴的で、クジラの背中を見立てた「ホエールバックバウ」により、波が船体に直接当たらないように、左右に受け流すことで、波から受ける抵抗を大きく低減しています。

環境負荷低減型タンカーおよびばら積船の概念設計を完了

引用元:プレスリリース – アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド – IHIMU

 

造船大手のエコシップ開発の動き

日本のエコシップは造船各社の技術力に、船舶用機器メーカーや鉄鋼メーカーの創意工夫が合わさって、韓国と比べて2~3年の優位性はあるそうです。

この優位性はしっかり保っていきたいですね。

世界的な環境意識の高まりに加えて、燃費高騰の影響もあり、「エコシップ」への注目が高まっています。この新しいキーワードのもと、日本国内での競争も激しさを増していきそうです。

アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド

1万3000個積みのコンテナ船のエコシップの概要を発表。2軸推進や船首形状など工夫。別の船種の開発も予定。

三井造船

燃費3割削減のばら積み船の概要を年内にも発表予定。大型タンカーのエコシップも開発中。4シリンダーの舶用エンジン試作機も設置予定。

川崎重工業

2011年1月、大型蓄電池「ギガセル」を使った6200台積みの自動車運搬船を試験運航。

ユニバーサル造船

設計、技術、営業を組み合わせた「次世代船開発部」を2010年4月に新設。タンカーやばら積み船で、2年以内に25%のCO2排出削減。

三菱重工業

連続タンクカバーと船体を一体構造にしたサヤエンドウ型LNG船を開発。船底に空気を送り込んで摩擦抵抗を減らす重量物運搬船も予定。

 

海の「新幹線」 CO2削減へ快走

引用元:日本経済新聞

 

省エネ性能やコスト競争力を誇示することで、日本の技術力の高さをアピールしてほしいです。コスト競争では、円高が非常に大きなネックになっているけど、この状況下で世界を相手に勝つことが出来れば、もう怖いものはないですね。