原子レベルのサイズを測れる、超小さいモノサシのオハナシ。

 

未来を支える「ナノものさし」

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関西学院大学 理工学部」の金子忠昭教授らのチームは、大きさがナノメートル(ナノは10億分の1)単位の原子レベルの物質を正確に計測できる、超微小な“物差し”を開発し、20日発表しました。

 

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物差しを作る装置と金子忠昭教授(右下:2個セットで頒布する「SiC製ナノものさし」)

 

また、「製品評価技術基盤機構(NITE)」により、長さなどの基準となる”標準物質”として、大学が開発したものとしては初めて認定されました。

大学初、標準物質として登録―「SiC製ナノものさし」の頒布を開始

引用元:KG News

作り方

ダイヤモンドに次いで硬いとされている炭化ケイ素を、超真空状態でセ氏約2000度に加熱し、表面を削る方法を開発しました。これにより、加工が難しかった炭化ケイ素の表面に高さ0.5ナノメートルの階段状の均一な構造を作ることに成功しました。

この構造を活用して、ナノサイズのものさしとして使います。

特長

化学反応(腐食など)に強く、セ氏1000度近くまで加熱しても構造が安定していて、0.5ナノメートルという長さも変わりません。

従来のシリコン製の物差しは、酸化するため寿命が約6ヶ月と短かった。

利用用途

超精密機器の開発に使われる顕微鏡などの精度の基準に使え、コンピューターの中央演算処理装置(CPU)や高密度集積回路(LSI)などナノテクノロジー分野で幅広く利用出来ます。

今後

大学や企業の研究機関などに有償で頒布します。気になる価格は、”標準物質”として3年保証で1セット21万円で提供するそうです。

 


 

ものさしは長さを測るための大事な基準。だからこそ、どんな環境下でも変形して長さが変わらないことが求められるし、どの大きさまで正確に測れるかが重要になってくる。この品質の高さが、技術立国日本を支えているんだな~と実感。